香取神宮をうろうろ(96)
 香取志 (30) 狐坐山・佐山・優婆山神社、なぜか氷室・・・

 Android搭載のメディアプレーヤーに与えるデータをネット上から集めたり、デジタルデータ化したりすることを始めましたが、ちょっとLD作業は中断というか、Androidでカラオケが楽しめる「MySoundカラオケ」サービスが登場!というやつが結構秀逸な感じでこれを使って歌を聞いています。選曲は基本的に若向きなんです。そして、かなりの曲にガイドボーカルが入っています。このガイドボーカールが、楽譜に忠実に歌われているので・・・私も、たまには楽譜を見て練習しますが、結構面倒で本人歌唱をYouTubeなどで拾ってきて延々と流して覚えるんですが・・・この本人歌唱ってのが結構曲者なんです。つまり、ガイドボーカルで歌っている人と自分の名前で歌っている人の差なんです。まあ、華って言われる部分ですかね。単に正確に歌っていてのでは華は現れない・・・で、耳でコピーするならガイドボーカールの正確なものできちんと音を覚えてから本人歌唱の華の部分をコピーした方が近道かな?なんって思うわけです。で、とりあえずマイリストにガイドボーカル付きの楽曲を闇雲に登録して、予約リストへ転送・・・そして、だらだら聞けばOK、そしてどうしても気に入らない曲は削除・・・若向きの曲も耳が慣れればOK・・・演歌という選択肢が基本的に無いので、面白いものです。しかし、日本では歳をとると演歌にシフトするのは何故?年齢別文化なんってのがあるのか?気になるところです・・・

 さて香取志 15コマ 弧座山神社から始めましょう。

狐坐山神社
神宮を相距てる事東方200間余りばかりにある。大禰宜家の話によれば、命婦の神と云い、また白狐姫の神と云う。考えるに、命婦とは婦人五位に叙されたときの呼称であるので、白狐の類の稲荷に祀るときは命婦に任命してこれを祭るというから命婦の神も白狐姫の神と云うのも同じなのであろう。


 狐が座している神社ですから、名前からするとお稲荷さん系ですね。この神社は、御神井道を神宮から下って行って、道の分かれているところを真っ直ぐ上った所にある神社ですね。香取神宮をうろうろ(6) 香取神宮の境内末社など・・・で眺めたところです。

孤坐山の上にある神社ですが・・・なんとなくここは、かつては眺めの良かった場所のような気がしますね。どうも、香取神宮は私の昔の記憶からすると、木が鬱蒼として薄暗くなってしまったような気がします。目が暗くなったのかもしれませんが・・・近頃はお金が見えなくなて難儀していますから・・・

 命婦の神か・・・朝廷に上がることができる・・・お稲荷さんの使いは白狐で、朝廷で昇殿を許されると・・・五位以上、まあ、六位でも昇殿宣旨で許されるが・・・稲荷って何かね?伏見稲荷が総本社・・・ここの祭神は稲荷大神でこれは宇迦之御魂大神以下佐田彦大神・大宮能売大神・田中大神・四大神の総称か・・・で、これらの神様の宮に、お稲荷さんの使いの白狐は昇殿することから・・・五位相当の位があり白狐は命婦と呼ばれるのだと言ってるわけですね。

 でも・・・白狐や命婦はお使いですよね・・・宇迦之御魂大神などが本体で、お使いだけが独立しているのは何故ですかね?雰囲気はお稲荷さんという感じではないですね。香取神宮関係でお稲荷さんっぽいのは・・・要石の所にある押手神社ですかね・・・ここには狐が置いてありますから・・・そして祭神は宇迦之御魂神ですね。ちょっと孤坐山神社とは離れてるけど・・・宇迦之御魂か伊勢神宮で御倉神として祀られてきた神ですね。倉庫神?穀物や食物を掌る神・・・どうして押手社?・・・まさか、以前 香取神宮をうろうろ(80) 香取志(14) 古代の米作り・・・ ここのあたりで妄想した倉庫に納入する物品の予備検査所?に置かれたのが押手社?・・・ここで納入伝票を書いてもらって印を貰って納入するとか・・・妄想が膨らまないうちに先へ・・・

佐山神社
神宮を相距てる事巽の方角に百余間にある。田心姫の神を祭るという。この神は天照大神と素戔嗚尊の誓約の時に生まれた神である。


 宗像三女神の田心姫ですかね?素戔嗚尊の剣から生まれた・・・そういえば、佐山神社へは行ったことが無いですね。場所は神宮の総門から神徳館の前の氷室坂を少し行った所の二股を左へ進んだところを左に入るんだっけ・・・確か・・・近いうちに行ってくるか・・・さて続きは・・・

優婆山神社 または姥山と
神宮を相距てる事巽の方へ200間余りにある。一言主の神を祭っている。
重規の案では、この宮は古記に弁天と称する社があって、今は良くわからなくなっているのがある。それで、里人は皆、この社を弁天社と云うと伝えられている。それで、宗像三女神の中の市杵島姫命を弁天と付会する。厳島神社を土俗は弁天と称する類がこれである。それで、姥山・狐坐山・佐山の三山は鼎の足のように並んでいる。それで、佐山が田心姫命であるのなら、姥山は里人が弁財天と行っているのならば、市杵島姫の命で、狐坐山は湍津姫の命であるに違いない。この三山は三女神を祭るかと思われる。しかしながら、これは私の俄の推量なので、なお考える必要がある。


 姥山神社と現在は表記していますね。ここは行ったことがありますね。右の写真のような神社です。氷室井から上る坂の東側にありましたね。一言主か・・・この神様も私には良くわからない神様なんで・・・吾は悪事も一言、善事も一言、言い離つ神。葛城の一言主の大神なり・・・として古事記などに現れる神ですね。役行者に縛られて日本霊異記の時代に至るも解放されていないので・・・未だに解放されていない神?

 確かに、この三山の神社はセット物のような感じはしますね。神社のイメージって集落に1つぐらいあって、その派生で・・・いくつかの神社があるようなイメージ・・人についてきて祭られる神社とか・・・大きな神社の周りを計画的に配置された神社とか・・・

 ただ、狐坐山の白狐・命婦の名前の結びつきの強さからすると佐山の田心姫命から宗像三女神へと飛躍するのは困難な気がしますね・・・それだったら、狐坐山を荼枳尼天として、神仏習合期に三山を定義したとか・・・寺院系かね?・・・佐山は弁財天・・・そうなると、姥山は・・・女神で何があるか?一言主は能の葛城では女神として描かれていたっけ・・・でも、女神に拘る必要が無ければ・・・優婆塞・優婆夷 一言主・・・繋がりなら役行者・・・で、一言主で良いような?ただ、気になるのは、山を下ったところに氷室井があります。多分氷室もあったのでは?でも・・・香取神宮の神事に氷室関係はなかったような・・・遥か昔に消滅したのか?ちょっと気になるわけです。多分・・・奈良朝時代は氷室って何か特別な感じだったのかもしれませんが・・・平安朝だとそれほどでもないような?平安朝だと氷室は主水司の管轄で・・・延喜式では・・・ふむ、4月から9月末まで氷を運ばせているようですね。醴酒に氷を入れて飲んでるのか・・・醴酒って何だ?・・・醴酒9升料,米4升,麦芽2升,酒3升・・・これって味醂じゃないかね?米を麦芽で糖化して、それに酒だから・・・なおしとか柳影とか言うやつに氷を入れて飲んでたのか?・・・酒税改正で焼酎が高くなった時に、安い焼酎としてなおしが販売されて、ずいぶんと飲んだ気がしますが・・・近頃は見かけないですね。

 ふと、アナと雪の女王の始めの方で氷の切り出しをやってましたっけ・・・延喜式で氷は進物所冷料と御醴酒と盛所冷料として出していますね。当時の採氷は道具からすると・・・氷室雜用料として氷刀子十二枚,銜廿一口となっています。そして、氷池の浚渫ですかね鍬五十六口と砥一顆となっていますから・・・左のような鋸ではなく研ぎあげた刀子で叩き斬るような方法でも取ったみたいですね。

 まあ、氷も目があって、鋭い刃物で上手くたたくと綺麗に割れますから、そういった方法を取ったのでしょう。

 どうやら、姥山神社は職能集団の職業神という感じでもなさそうですね。・・・延喜式の定める氷室関連事業はなかなか大きな産業みたいです。氷ごときで・・・現業部門の人員が796人もいますね。散(管理職なのか定雇いなのか)175人と見役621人がいますね。この散とか見役って何だ?散所の者って穢多だけど・・・穢多に食品は扱わせないだろうが・・・かつての部民?

 ちょっと読み解いてみますか・・・先ず氷室は21(所・・・欠字みたい?)あって山城10室大、大和2室、河内2室,近江2室小,丹波3室。ありゃ?なんで21あると書いてあって19しかない?大とか小とか文字が入ってるのがあるこれって何?19しかない・・・氷池神19座祭があるから・・・氷室の数は全部で21あるけど、氷池神19座から・・・採氷・氷室の事業所が19座あるという事かね?

 氷池神19座=事業所数19で氷室がある・・・氷室の規格に大と並と小がある?どんな計算?・・・総量で21の氷を貯蔵していると考えると・・・大が10、並が2+2+3=7、小2という事か?21-7=14 律令体制は合理的な計算で成り立っていると考えると・・・1.25×10+0.75×2=14 これでいいや!並の氷室に貯蔵できる氷を1とし、大は1.25、小は0.75で計算は成り立つ!1.25×10+1×7+0.75×2=21 10+7+2=19 19事業所で、総量21の氷を管理している・・・ん!合理的!

 氷池風神祭9所祭ってある・・・山城5、大和1、河内1,近江1,丹波1・・・これって事業所グループを示すのかね?山城には5事業所グループあって1つの事業所グループに丹波のグループには氷室が3あって他は1グループ氷室が2つずつあるとか?山城事業部には第1事業部から第5事業部まであって、全事業部で10の大型の氷室を管理している。そして12.5の氷を4月の時点で貯蔵している

 まとめると右の表のようになりますね。律令体制はこれじゃなきゃ!

 見役・・・雇の者で、補修管理に従うものと、採氷に携わる者は1つの室毎に140人で、給与として、1日の食費として4合と槽料(賃金か?)が1升で、合わせて1升4合か・・・

 人員に関する記述もある・・・ん?ざっと見ても上の人数に合わないね。これってありえない・・・槽料って・・・まさか、これは予算用の記載?

 人員に関しては・・・頭と作業員あわせて796人・・・山城414人、大和100人、河内75人、近江88人、丹波118人・・・多分、計算からすると頭が1人いてその他に・・・414+100+75+88+118=795 795人なのでしょう。次は散175人・・・人数構成からすると中間管理職のような感じです・・・散・・・散仕か?多分、労務者を管理して現業部門を動かす連中でしょう・・・官司とかの後継かね?部民の監督官連・・・そして、見役は?派遣労務者?ああ・・・これだ近代デジタルライブラリー - 国史大系. 第12巻 68コマ 令義解 賦役令 左のページの2行目にある「見役日」・・・実働日という意味ですね・・・実際に働く労務者と考えればよいのでしょう・・・さて620人か・・・長が1+散175+見役620=796 796人!計算が合いますね。こいつを割り振ってそれなりの数にするには・・・この時代の官人の常識は・・・四等官制だから・・・それらしく・・・

 氷室の納品実績や発掘結果は知りませんが、人数を無理やり合わせると右のような組織表が出来上がりました。人数的に苦しい所があるのですが、それは事業所のばらつき具合とかそういったものを微調整することで、地域内での格差が無いように組んでみたというわけです。

 まあ、完全なお遊びなんですが、多分有能な官人なら、こうしたのではないかというのをエクセル上で実現して計算してみたというわけです。こいつが正解かどうかは知りませんし、知りたくもないのですが、とりあえずこういった計算をしたのではないかと思うだけです。

 どうせ、古代の官人だって・・・事業所の絵図とか見ながら、適当に作業量を推測して、それらしい計算をしていたと思いますから。まあ、推測は面白い・・・これだから、妄想研究は大好きです。

 あれ?なんで姥山神社から氷室の話になった?・・・氷室坂か・・・しかし、この規模の計算は面倒です。私だと暗算は厳しいかな・・・結構間違えますから・・・幸いエクセルが計算してくれますから、適当に推測して・・・鑰担当は出庫担当だから正副がいるだろうとか・・・幸い、律令ってのは基本規定がきちっと決まっていますから、式を理解すれば管理のおよその様子は分かりますね。多分、氷室の規模に関しての注記はなかったですから、割り増し手当で調整して、同じ道具立てて25%の差を吸収していたのではないかと・・・あとは、輸送はどうしたのかね?大和が遠いのでしょうが6倍は無いし・・・見役の配置が大和の輸送計画が突破口かね?これに、経費の計算を乗せてみるとか・・・まあ、何か見えるかも知れませんが・・・1つの氷室で1.4升×140人×365日÷100=714.5石も経費がかかる?・・・これって凄い経費じゃないかね?香取神宮は、この出費に耐えられたのか?なんて余計な事を考えてしまいます。

 あ、この計算おかしい・・・出荷は4月から9月いっぱい・・・氷が張って採氷、貯蔵・・・出荷・・・陰暦の11月から氷が張り始めるでしょうが、それなりの厚さになるのは12月・・・採氷は2月ごろまで?12・1・2の3カ月、出荷は4・5・6・7・8・9月の6カ月で合わせて9カ月とか?270日?それでも529.2石か・・・さっきの計算の4分の3・・・

 ちょっと疑問、こんなに人数はいるのか?供給先と運夫の方は・・・輸送計画があるじゃん・・・気にしていないと見えない・・・ちょっと気合を入れて読み直し・・・先ずは氷室の所在地をチェック・・・9事業所に分けると・・・山城の栗栖野・土坂が同じ場所のような感じですので、これをくっつければOKかな。およそ500mぐらいの距離ではないかと思われます。

山城國葛野郡コ岡冰室一所 ・・・ 一丁輸一駄
愛宕郡小野一所 ・・・・・・・・・・・・ 並二丁輸一駄
栗栖野一所 土坂一所 ・・・・・・・ 並二丁輸一駄
賢木原一所 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 並二丁輸一駄
同郡石前一所 ・・・・・・・・・・・・・・ 一丁半輸一駄

大和國山邊郡都介一所 ・・・・・・・ 六丁輸一駄
河内國讚良郡讚良一所 ・・・・・・・ 四丁輸一駄
近江國志賀郡部花一所 ・・・・・・・ 三丁輸一駄
丹波國桑田郡池邊一所 ・・・・・・・ 五丁輸一駄

 これで風の神様繋がりの9事業所でしょう・・・しかし、その注釈の一丁輸一駄とかって何?1丁って距離?1駄は梱包単位?1駄は8果とか換算が出ていますが・・・一駄は近世では三十六貫=約135kgとか四十貫=約150kgとしていましたが・・・主税寮上の最後に、凡一駄荷率,絹七十疋,あしぎぬ五十疋,絲三百すが,綿三百屯,調布卅端,庸布40段,商布五十段,銅一百斤,鐵30廷,鍬七十口。そして、主水司に八顆為駄,准一石二斗ってありますね。物によって一駄の定義が違う事が分かります。1石は=120斤で、唐は漢の単位を引き継いでいたっけ・・・漢代の斤は約258グラムだから・・・1石は約31kg・・・1石2斗は37kgちょっとかね?1果は1.5斗で5kg弱ぐらい?今の氷の単位は貫目でしたね。かき氷に使う角氷は0.5貫・・・1貫は3.75kg・・・あれ?1石2斗は10貫か?でこいつを8分割・・・ふむ?2割までは溶けてもOKか?今の斤は0.6kgですね。でも、パン1斤は450gぐらいですね・・・1ポンド・・・近頃は340g以上あればOKとか?・・・1丁って1丁=60歩・・・180×60=108m・・・何だ?わからん・・・1人の仕丁で1駄を運ぶのかね?ああ、右のX丁を ひとがしら と読んでいたからかな?数が合わなかったから、頭と作業者と分けたからか・・・まとめて仕丁と読めば良かったのか?氷の運搬者は・・・X丁なのね・・・散が管理職で見役が労務者だったら・・・輸送力計算ができるかな?しかし、大和の山辺郡は50kmぐらいありますね。時間にすると12時間ぐらい・・・もしかしたら、2時間を単位としているとか?律令の駅間は歩いて4時間ぐらいの距離でした・・・馬をとばしたら1時間弱ぐらい・・・駄ですから輸送機関としては馬につけて人が引いて歩いたか?旧陸軍の四一山砲の質量は500kgちょっとで馬6頭に分解して駄載、砲身はおよそ100kgですから・・・40kg程度の氷は・・・梱包材は何を使った?このあたりも気になります。木箱に大鋸屑でも詰めて断熱したか?

 大和の山辺から12時間かけて運んで、どのくらいの氷が残ったのか?2割程度の損耗で済んだんですかね?気になります。当然ユーザーの所でも氷箱があったのでしょうが・・・それとも、箱ごと毎日届いたか?届け先のリストの最後に気になるものが・・・凡儲冰者、五八月各日別四顆、六七月各日別一駄四顆。・・・氷の販売業者にも卸していたようなことも書かれていますね。氷で儲ける者・・・どのくらいの価格で卸して、どのくらいの価格で販売されていたのか気になりますね。

 宮中で、みりんのような酒に氷を入れて飲んでるわけですから・・・下々の金持ち連中も真似したがったのではないかと・・・自前の氷室を持っていたとか?・・・私も真似して味醂でも飲みますかかね・・・近代デジタルライブラリー - 国史大系. 第13巻 458コマ 宮内省 宮内省にも氷の状態を報告するんですね・・・しかしどのくらい運ぶんだろう?主水司年料冰駄秣料稻一百四十九束八把,以山城国正税充之。近代デジタルライブラリー - 国史大系. 第13巻 412コマ 主税上 氷の運送費用の記述がありますね。駄別秣稻二把だから・・・1498÷2=749 延べ749単位の輸送が行われる・・・4月から9月末までの半年間180日ぐらい1日平均4単位の輸送が行われる。輸送計画を立てればよいのか・・・私が担当者なら・・・遠い所の氷室の氷から使い始めますね。近い所で片道2時間として・・・荷上げ荷降ろしにも時間がかかるから・・・1日1往復ですかね?遠方の所はどうするんだろう?まあ、予算からすると、4・9月は毎日1頭で1駄、5月は5頭で5駄、6・7月は6頭で2頭は2往復で8駄・8月は5頭で5駄、9月は1頭で1駄これで720単位・・・6・7月の2往復の馬には1.25単位を食わせれば180日で750単位、1回は29日の月が入ると考えてOKかね?あとは、ローテーションを考えないといけないけど・・・

 計算があっていたら・・・延べ約830駄・・・氷の総量は21だったね。すると・・・830÷21=39.5・・・およそ40駄を1つの氷室が出荷することになるのかね。山城は40×1.25=50 50駄ずつ 近江は40×0.75=30 30駄ずつ ふむ、綺麗な計算になりますね。1駄約40kgという事は20kgずつ2つの振り分けで荷をつけることになりそうですね。雰囲気は灯油缶を2つ振り分けて馬に乗せた感じかな。保冷箱をふくめて50から60kg程度でしょうね。ふと、下らない事を・・・閏月があったらどうなるのかね?気になるのは・・・馬を替えるのか?とかそういった運用の事ですね。
 
 標準型の氷室は40駄・・・1600kgを出荷するから・・・1.6立米だね・・・保管して減るから・・・断熱仕様がわからないから計算できないけど・・・3倍量ぐらい必要でしょうね。5トンだから5立米だから2m×2m×1.25mぐらいに氷を積み上げ、断熱層が1m程度なら、4m×4m下に水抜き構造が欲しいかね?大鋸屑・・・この時代には大鋸はないか・・・草でも詰めたかね?断熱材の調達が守野山って連中ですかね・・・

 とりあえず、延喜式の氷室関連の妄想的な復元をしてみましたが・・・取りあえず納得して満足したのでOKですね。延喜式・・・妄想研究には手ごろな材料です。何しろ、数字が色々と出てきますから絶対、当時の官人はしっかりとした根拠のある数字を使って仕事を組み立てていたと思いますね。

 久しぶりにラジオを聞いていて不思議な言葉を耳にしました。私が聞き取ったのは高循環実現社会・・・しかし、字面は好循環実現社会だって・・・景気対策の話だから、絶対!高循環実現社会だと思ったのですが・・・私は消費者なので、私にとって好循環とは買ったものが長持ちして、原価が損耗しないものを買い繋いでいくことです・・・ライフサイクルが長いもの・・・実際、近頃の物品は何でもライフサイクルが長くて・・・耐久消費財の場合まだ壊れないという素敵な状態になってくれています。TVなんって本当に壊れなかった・・・デジタル放送になるから仕方なしに買い増したって感じですね。それでまだ、1台ブラウン管式の旧式のTVを保有していて、時々活躍してくれています。好循環と言っているようですが、高循環を目指しているに違いないと思うわけです。車も壊れなくなりました・・・3年で買い替えたら・・・凄い需要になるでしょうね。近頃の車は20年は持ちそうですから・・・ショックアブソーバーを交換すると新車の走り・・・知っていますけど・・・あと10年位乗らなきゃいけない気分になりますから、まずやりませんが・・・気に入った車だと交換しましたね・・・タイミングベルトだって消耗品ですから交換します。それと全く同じですね。ショックだってエンジンマウントだって・・・こんなことを考えながら車を走らせてラジオを聞いてたんです。・・・家電製品タイマー法案とか出てくるのか心配になりましたね。家電製品は3年で動かなくなりリサイクルに回さねばならない、修理した者は100万円の罰金とか・・・これなら、経済は高循環しますね。木造家屋の耐用年数は25年で、これを越えての使用を禁ずとか・・・危険建物排除法とか・・・耐用年数を越えた建物は強制的に排除する。排除を怠ると罰金300万円とか・・・強制執行代金も経費の30%上乗せで請求とか・・・街並みは綺麗になるでしょうね。

 実は、昨年の11月あたりから20万円無駄遣い計画を立てたんです。自分に対するご褒美で・・・最初の1万円は高級な食べ物で消えました。素材ですから、ずいぶんと消費するのにかかりましたが、満足のいくものでした。次に、電気屋などまわって買うものを探しましたが・・・買いたいものが出てこなくて、挙句の果てに蓄音器・・・数台の蓄音機と300枚ぐらいのSP盤が手元に・・・これらの製品は80年ぐらいの前の製品ですが、まだ大丈夫でしょう。あと30年ぐらいのライフサイクルがあるのでは?シェラック盤ですから極めて安定した物質・・・これで、やっと10万円ちょっと・・・あとはAndroid搭載のメディアプレーヤーを数台、ブルーレイディスク搭載のレコーダー・・・1ヶ月半かけて20万円を使い果たしましたが・・・これで、本当に欲しいものは思いつかなくなりましたね・・・良い車に乗りたい気もしますが・・・貧乏なんでね・・・2年分の無駄遣い・・・耐久消費財を買い、サービスを買わないので・・・そうだ、グラスを買い替えるか・・・なぜか、欠けたグラスを使ってるのでね。

 しかし、なんでデフレ・デフレって言うのやら?通貨が強くなった・・・ドルを基本にすると、かつて1ドル360円、ちょっと前には70円に・・・360円が1ドルで・・・1ドル70円の時は同じ円360円が5ドル14セントの価値を持ったんだから・・・それが円が105円になって360円が3ドル43セント程度になってしまった・・・ドル換算にしたら、賃金は5倍になっていたのが、この1年で3倍までに縮小・・・失われた20年って何?確か1990年ごろのドルは140円ぐらいでしたから、ドル換算で考えると、ちょっと前は70円・・・給与はドルなら2倍になった・・・1990年ごろの大卒の初任給は21万ぐらい?・・・1500ドル、1ドル70円になった時には21万÷70=3000ドルですね当然・・・同じ21万円が2倍の価値を持ったのにデフレ?円での購買力がそれほど大きくなった気がしなかったら・・・それは賃金の上昇につれて国産品の価格の見直しなしに物価が上がった・・・これって、インフレって言うのではないのかな?1ドル70円になった時、20年間で物価は2倍近くになっていた・・・もしくは、国際価格で動いている物の価格は半分になった・・・購買力が増したが・・・20万円を使うのに苦労した理由を考えると・・・既に、様々なものを持っているので、新たに購入するものが無かった・・・賃金の上昇があっても、需要が生じなかったという事かね?

 そして、金の使い道は・・・教育とかそういったものへ消えるようになった・・・景気が減退・・・何しろ円が105円になったのでドル換算で給与が2000ドルになったので・・・教育などの目に見えない物に金を使うのをやめることになるか?・・・なんだか、国産品の価格維持によって失われた20年が生まれた?企業の内部留保って、政府の言うように大きいのかもしれない・・・なんだか、経済学の教科書に書いていないような話になってきた・・・妄想的経済学も面白いかも?

 グローバルパートナーシップか・・・金をまわしてほしいの言い替えか?まあ、インド市場も有望だね。この時期に、営業活動か・・・総理も大変だ。何故、集団的自衛権行使できないか?・・・日本はやりすぎるから・・・平和の方向にも、戦争への方向にも・・・

 ちょっと唐突だけど、御堂関白記に銀土器ってのがある・・・何だこれ?シルバークレイなんってこの時代にない・・・ああ円融院御受戒記に御飯御汁物御湯等に用いる御椀。平塵花盤ありだって・・・土器ってのは御椀を云うのかね?なんだか朝鮮風の食器みたいな感じ・・・佐波理の椀かね?いつものことだけど、ふと下らない事・・・マルハニチロの農薬混入の話・・・マラチオンって有機硫黄系殺虫剤ですね。硫黄は銀と反応して銀を黒っぽくしますね・・・銀の食器を使うか・・・毒物混入に対抗する1つの手段として有効かね?

2014.01.27

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参考になるもの。
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