東北をうろうろ(4)
 大間から・・・
 恐山を出て、大間へ向かいます。ここまで来たら本州最北端の地へ向かいたくもなります。まあ、そろそろ何か食べたい気もしているというわけなんです。車には飲ませましたが、なぜかコンビニがなくて・・・ずっと、以前に比べると、コンビニの数は間違いなく増えているのですが・・・なぜか、食べていない・・・

 たぶん右の写真のような硫黄の流れた水ばかりでは食欲はわかないかも知れませんが・・・温泉卵とか温泉饅頭は恐山では売られていないようですから・・・

 いずれにせよ、地獄とか浄土とか半端なところ去り、真っ当な人間の俗世界へと戻ろうと言うわけです。昔々に来たときより道は整備され、やがて大畑へ着きます。大畑から海岸沿いの道を大間へと進んでいきます。

 車の中の硫黄くささはなかなか抜けず・・・実のところは硫黄のかけらをいじった手がくさかったりするわけです。まあ、靴下のにおいとかに比べると硫黄の香りは真っ当なにおいなのでよいのですが・・・石灰硫黄合材のようなにおいの手を引き従えての進行です。

 大間と言えばマグロですね。隣の大畑はヤリイカなどですかね?イカがうまい土地か・・・先日友人と回転寿司へ行きました。その友人はイカ好きで・・・回ってくるイカばかりを狙っていましたっけ・・・そのうち、一緒にイカを食いにくるかな?とか考えるわけです。

 マグロは・・・高価だし良いものは皆、東京へ行くのでしょうから・・・うまいマグロは・・・戻りマグロか?とか、馬鹿げたことを考えます。戻り鰹はあるが、戻りマグロなんって用語用例は無いよな・・・など下らないことばかり考えるわけです。戻り鰹は秋に南下する鰹だから・・・東京で売れ残ったのが戻るのとは逆だとか・・・駄目だねこれじゃ・・・

 とにかく、美しい海を眺めながら下らないことばかり考えています。そして、大間市街に入るところで・・・スーパーらしきものを発見!スーパーの惣菜コーナーが旅行先の楽しみになってるんです・・・近頃は、郷土料理が充実しているところが多いんです。郷土料理=家庭料理なんでしょうが、近頃は、手間のかかるものは総菜屋が卸している感じでね。コンビニ弁当は好みません!おにぎり、サンドイッチそれより高価なものはパス!

 ファミリーマートさとうって店に入ってみました。店内を眺めて・・・地酒、関東では見かけない商品を物色するわけです。ここで関東で見かけないものといえば・・・チシマネザサかな?根曲がりとか言われる小さな竹の子の水煮や味付けのやつ・・・こいつは長野産かな?と見てみるとビンゴです!からしを使った漬物のもととか・・・どこかで見たぞ・・・四国だ!なぜか四国商品が目に付くんです。酒は地元と言うか下北半島のものがあったので満足・・・南部せんべいとか、ポン菓子のちょっと見かけないやつやら・・・団子汁のセットとかありましたがこれはパス・・・南部せんべいを籠に入れましたからね。

 お目当ての惣菜コーナーは・・・マグロはありませんでした・・・あっても買わないし、場合によっては買えません・・・

 11時半ぐらいでしたから惣菜コーナーには続々と製品が入ってきます。その中に、ヤリイカの握りがある・・・398円かなり良い色のイカ・・・イカの本場だよな・・・冷凍ものじゃないよな・・・

 のうし?何?食道楽な人間ではないので、食品用語の語彙はあまり無いので・・・でも、現物ですからOK・・・のうし、気になります。私の頭の中の語彙では・・・平安貴族の平服?の「直衣」が出てくるだけです。夏の直衣だとしたが透けて見えるが・・・襟とか折り返したところだけは透けずに白く見えることから四白(よつじろ)とか言ったっけ・・・

 米粒が透けて見える鮮度だから直衣か?とか・・・海苔で巻いて熨斗のようになっているから、のしの音便変化でのうしか?とか考えるわけですが・・・こいつがうまいのであります。あっという間に食べておしまい・・・

 もうひとつ・・・残り物級のやつがありました・・・お魚唐揚・・・280円の半額・・・旨いんだなこれが・・・どう見ても、刺身の売れ残りを唐揚にしただけの代物にしか見えないんです。しかし・・・雑多な、普通は唐揚にはしないようなお魚が・・・これは何だろうか?と考えながら食べるには最適・・・

 一応、鮮魚コーナーで刺身の類も眺めていますから・・・食べながら刺身の状態を想像しながら・・・一口で2度おいしいとか・・・つまみ食いをしながらの運転となりました。

 いや、このお魚の唐揚はすばらしい!危なく、この日の旅は打ち切って、買い込んだ酒類で一人宴会を始めそうになりましたね。

 旅は面白い!なんって感じです。

 最近は小食なので、イカの握りだけで満足・・・2・3唐揚をつまんで至福の一時・・・そして、再び車を走らせ始めます。

 次の目的地・・・行かなくても良いのですが・・・本州最北端の地へと・・・近頃は土産物屋へ入らなくなったな・・・などと思いつつ・・・だって、その地の物って無いですから・・・どうも、面白くなくてね。

 確かに、東京で作られる製品は、それなりに立派で、どこの観光地でも通じるだけのものをつくっていますからね。

 そういえば、名古屋界隈の土産物を作る陶器工場の製品なども感激ものですね。

 伊豆のお土産物やカナリア諸島のみやげ物など・・・国内のみならず世界へ輸出・・・日本人にとってセンスが良いと思われる陶器製品は、かなりの確率で日本製または、日本の製品のコピーである可能性が高い・・・



 とにかく、本州最北端へ行ってきました。あと、興味があるのは船ですね。大間から函館へフェリーが走っています。2時間弱・・・

 ちょっと、頭の中に夢を描いてフェリー乗り場へと向かうと・・・なんとフェリーが停泊していました。





















 危なく、黒く開かれた口に吸い込まれそうになりました・・・これに乗って、函館で旨いものを食って一泊、苫小牧へ行って、大洗まで一昼夜の船旅・・・悪くない・・・色々持ち込んで旨いものを食べ食べ飲み飲み・・・確か今は格安期間・・・苫小牧=大洗航路は3万円ちょっとくらいかな?

 しかし、大間港の搭乗窓口で夢は砕かれます。大間=函館間・・・約2万円?体だけ運んで函館で一晩飲んで明朝ココへ・・・色々考えるわけですが・・・北海道へもこの何年か行ってないし・・・、今度・・・原チャリでとあきらめました。

 以前はよく、原チャリで動いていましたからね。自宅から青森まで850q強、16〜18時間で走り・・・話なら捕まらないよな・・・たぶん、時効だし・・・いや、1回岩手で現行犯で捕まったっけ・・・速度特別税を払いました・・・別名、行政処分逃れの国に対する賄賂・・・直裁に罰金・・・国庫納入金・・・

 茨城県あたりまでなら、リミッターをはずした原チャリなら早いものです。東北に入ると徐々にその速度の優位性は失われ、北海道では道の隅をお情けで走ることになりますからね・・・

 日本と言う国には、唯一つの道路交通法があるだけではないか?と思うのですが・・・地域的なさまざまな状況があるのかもしれません。今回の旅でやや驚いたのは・・・山形ですね。速度規制・・・たとえば50kmの標識・・・絶対、関東近辺とは違います。50kmが上限ではなく、どう見ても50km以下で走ってはいけないと言う勢いでしたから・・・気のせいかもしれませんがね。

 腹ごしらえを終えましたから、これから下北半島を陸奥湾沿いに走ろうと言うわけです。ずっと以前来た時は、砂利道で・・・車が汚れることはなはだしく・・・どこかの小さな渓流の脇に車を止めて洗車した記憶がありましたね。

 さて、今回のとりあえずの目的地は、右の仏が浦でもあったのです。

 浸食作用で作られた地形・・・本当は船で行きたかったのですが・・・予算がね。

 楽しみも、金銭的な制約が大きくて・・・料亭でお大尽などできませんから・・・もちろん、船でとかも・・・お金のかかることは一切不可です。

 陸奥湾岸を走ろうと思ったのですが、所により交通規制・・・やや、がっかりでした。しかし、川内ダムを眺めたり・・・それなりに、写真素材は集めることができました。

 今回の旅の目的は1つは、日ごろの憂さ晴らし・・・もうひとつは、写真撮影というやつなんです。近頃は、教材用の写真もある程度は買い集めることができます。しかし、生態系を説明するための写真などはあまり無いので、そういったものは撮りためて置く必要があると・・・理由をつけて出かけたと言うわけです。

 恐山では、噴気活動と噴気孔に着く硫黄の結晶の写真とか・・・一応は意味があるような無いような・・・とにかく、次はどこへ・・・一応このあたりまでは目的地はあるのです・・・八甲田から奥入瀬・十和田湖なんです。

 目的はあるようで無し・・・しかし、高低差と緯度の差で、この時期に東北を走り回ると春から夏の生物の写真が撮れるんでね!

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