ネットの中をうろうろ(26)
  中朝国境に何が・・・(26) 茂山 茂山鉄山駅からチョルソン駅へ
 
 茂山鉄山駅からチョルソン駅(旧 珍貨駅)の間にガソリンスタンド・・・軽油ステーションかね?を発見・・・防油堤で囲まれたタンクを発見・・・トラックが出入りしているようなので、ここが給油ステーションなのでしょう。直径9mのタンクが4基です。座標は 42°13'16.97" N 129°16'54.25" E です。

 よく見ると、防油堤かとおもったものはタンクとほぼ等高・・・タンクを囲って何をする?2008年から2009年にかけて2基のタンクが移設されています。

 変更の様子を見ると、タンク近くの木と道沿いの木をを伐採していますね。珍しく立派な木だったのに・・・ということは・・・カモフラージュのための木と普通の建物に見えるようにタンクを壁で囲っていたということなのでしょう。

 衛星からの写真がこのレベルでは、カモフラージュとしては不十分ですね。想定されていたのは、陸上を移動するスパイ対策であったと思われます。このロータリーと計量器を置いた給油スペースが、標準型なら・・・タンクが隠れていても見つけられそうな感じです。木のカモフラージュは廃止ですかね?

 先軍主義のお国柄ですから、こういった給油ステーションは軍事目的も考えられているのでしょう。従って、給油ステーションは戦車にも対応し、道から直接見えない掩蔽された場所にあるということなのでしょう。看板は見当たりませんね。補給支廠なのかも?ガソリンは地下タンクか?

 戦車や自走砲の旋回半径は?まあ、こいつらは、位置を変えずに向きを変える超信地旋回ができるものがありますが・・・そういえば共産圏の戦車は超信地旋回はできないものが多いのでは?このスタンドの仕様からすると・・・半径18m程度を見込んでいるような感じです。超信地旋回なんかされたら、路面がいたんでしょうがないですからね。鉱山の中の急なカーブの設定も半径15mぐらいですから・・・単に大型車両が楽に動けるスペースということなのでしょう。

 座標 42°13'25.62" N 129°16'36.96" E に液体燃料のステーションらしきものがあります。右上に円筒形のタンクが並んでします。ガソリンかな?なんってね。

 左中央の大きな屋根の建物はなに?何かが微妙にはみ出していますが・・・そして建物は何かでつながれている・・・

 雰囲気は、右上の円筒形のタンクが二列格納されている可能性が高いような・・・

 給油施設はこのパターンで探せばOKなのでしょう。タンクの色は白ではなく茶色なのか・・・

 給油施設の対岸には工場群があります。座標は 42°12'58.98" N 129°16'50.74" E それなりの電力を使う工場のようですね。

 鉱山の近くの工場って・・・鉱山機械工場でしょう。大きな工場は、選鉱場の対岸にありますから、こちらは鉱山機械から派生したものか?

 しかし、左上の赤い屋根の建物は、なんとなく穀物に関する施設のような感じです。季節によっては、刈った大麦が並べられていたりしますからね。

 真ん中の工場はなんとなく、鋳物工場の雰囲気・・・なんとなく・・・電気炉ならこんな感じでもよさそうな・・・自信なし・・・コークスが不足しているとのうわさがあるのでなんとなく・・・なんとなく、ここへは引き込み線があったようです。ここの変電所は鉄道用のもので・・・機関庫があったのかも?チョルソン駅に機関庫を移して跡地を工場用地にしたとか?解体中?の建物が妙な方向を向いている理由になりそうで・・・そして、不思議な送電線の配置についても理解できそうな・・・そして、川には橋脚だけ残されたものがありますからね。

 この工場群も微妙に更新されていますね。まったく、どこに更新する金があるのだろうか?この5年ぐらいに、どれだけの金を投入しているのやら?

 冬枯れの状態では中小工場群のように見える区画が・・・農繁期には空き地があれば春まき大麦と思われるものを栽培しているような感じです。

 機関庫を持った駅です。どうやら茂山駅が手狭でこんな感じになっているような?すると、駅の周りにあるのは鉄道住宅ですかね?ここはチョルソン駅のようです。かつての珍貨駅

 扇形の機関庫があったりします。電気機関車用に作られていますね。

 ちょっと気になるのは、駅の区画の上の部分、左の写真のようなものです。家々から突き出した不思議な区画・・・これは何?憲法の条文の中にある自留地というやつですかね?ちょっと不思議な区画割り・・・どのようなルールで割り当てられるのか?気になるものです。

 雰囲気は20〜30坪程度のようです。平地の多いところでは家の敷地の中に含まれる庭に相当する部分では?

 どうもよくわからない作業をしています・・・2012年5月24日の座標 42°12'34.09" N 129°18'10.99" E です。川の中にダンプが浸かっているのか?1台は明らかに荷台を上げていますから、ここに黒いものを空けている・・・黒いのは磁鉄鉱か?てっきり河床の砂鉄を採集しているのかと思いましたが・・・その逆のような?

 なぜ、鉱石を捨てる?河原は白、水が流れていたところは黒・・・まさか、重砂か・・・ここいらの砂は鉄鉱石の成分とほぼ同じと考えると、鉄が41% 二酸化珪素40% その他・・・磁鉄鉱と石英砂が半々ぐらい・・・磁鉄鉱つまり砂鉄の比重は5.2、石英砂の比重は2.7流れに乗って流れ始めるのは白い石英砂の方が先で、一緒に流れると、砂鉄の方が先に沈む・・・軽い大水が出て流速が上がると主に石英砂が流され、氾濫原に堆積し自然堤防を作ることになる。梅雨時や台風シーズンにほどほどに水が氾濫原に上がって、自然堤防が高くなったように見えて・・・そこに本気の洪水が起こると・・・石英砂と砂鉄の混ざってやたらと重くなった濁流が、軽い石英砂でできた堤防に当たれば・・・大きく流れを変えるか?

 軽い砂で作られた土手では十分な水制が行えない・・・よって、鉄鉱石なのか?まあ、この解像度の衛星写真ではよくわからん・・・とにかく血のように貴重な軽油を使って何かをしていることに間違いがないのですがね。河川敷に溜池を作る低水工事をやってるのか、高水工事をしようとしているのか・・・水がないと困るし、一度に水が出ると困る・・・なかなか面倒な土地柄のようです。

 右の場所・・・氾濫原にしか見えない・・・そこに4階建てぐらいのアパートが立ち並んでいます。ここには、ちょっと住みたくない気がします。今は川が下の方の川筋を取っていますが、道で切り離されていると言っても上の方の川筋へ変わらない保証はないし・・・座標は 42°11'35.81" N 129°19'26.08" E ここ

 砂鉄を大量に含んだ川の治水の例は無いかな?花崗岩地帯の川・・・中国地方・・・斐伊川か・・・斐伊川神戸川対策課・・・なかなか大変・・・揖斐川を眺めてみましたがよく似てる・・・茂山の豆満江支流、多分 城川も似た水利ですね。上流で発電用のダム、農業・生活用水としての利用、水がないときは伏流水を利用とか・・・豆満江も水位が増すと流れが悪くなって溢れる・・・揖斐川河口は年間4・5万立米の浚渫を行っている・・・

 他に、日本の似た条件の川は・・・破砕帯にあって、砂が山ほど流れる急流・・・安倍川・大井川・・・安倍川も似た感じかな・・・日本でもかなりの対策を講じても暴れるから、朝鮮半島東岸の川の治水は大変なのだろう・・・諦めるのも手か・・・洪水が起こらないように祈る、起こったら・・・仕方ない・・・

 興味深いのは、右の写真の場所です。どうやら養鶏とか養豚とか・・・そういった類です。座標は 42°12'25.04" N 129°18'37.45" E ここです。

 一応、できる限りの画像処理をしたつもりです。どうやら、かなりの数の生き物が逃げ出して遊んでいる?それとも、運動をさせているのか?

 頑張って拡大して画像処理をしなくても、アヒルでしょう。一区画の幅はおよそ12m数からすると、ニワトリかアヒル、水の中でも遊んでいますからアヒルというわけです。

 一応はブロイラー工場も眺めましたから間違いないでしょう。北朝鮮ではアヒルの生産は確立された技術で一般化しているということになりますかね。

 アヒルのえさには魚粉とかタンパク質が必要だっけ?タンパク源は何を使っているやら?ちょっと気になりますね。

 これだけいると、飼料用の穀物がずいぶん必要な気がしますが・・・発酵飼料か・・・発酵させることで細菌がタンパク源になるとか・・・昔から肥料用として魚粉は製造してたし・・・

 焼肉といえばアヒル・・・なるほど・・・茂山近郊の平地での農業は春まき大麦、アヒルにブロイラー、台地の上は不明・・・9月に2m近い白っぽいものが束ねて置かれていれば、それは大麦ということでしょう。そして、液体燃料の補給所も見たし・・・とりあえず満足。国境を先へ進むとしましょう。

(2012.12.10)
















inserted by FC2 system